メルカリで貴金属を購入したら完全な偽物だった話

先日に質屋へ寄る機会がありました。雑談がてら話していると店主からゴールドやプラチナの値上がりを教えてもらい「よければネックレスやブレスレットはいかがですか?」とご提案をしていただきました。

ただ、数日前にメルカリでプラチナネックレス(3g)を買って、その日も着けていたので「最近プラチナのネックレスを購入したばかりなんです」と返答すると店主から意外な言葉を聞くことになりました。

同様の被害を出さないためにも下記で詳しくご紹介いたしますね。

メルカリで貴金属を購入したら完全な偽物だった話

思い出すのも辛い話ですが、下記がその日に行ったやりとりです。

店主「今日着けてらっしゃるのはシルバー925ですよね?」
「いえ、プラチナ(PT850)です。先日に購入したんです。」
店主「少し素材を確認してみましょうか?」
「はい、よろしければぜひ。」
店主「残念ながらこれはプラチナではありませんね。」
「偽物…ですか?買い取りはできるのでしょうか?」
店主「大変申し訳ございませんが買取不可です…」

結論から言うと「メルカリで購入したプラチナのネックレスは完全な偽物」だったようです。つまり1円にもならない、プラチナ素材(PT850)と偽ったネックレスを15000円程で購入させられたことが判明。

質屋で意気消沈したまま帰宅

衝撃的な事実に直面した私はショックのあまり声も出ずそのまま自宅へ戻りました。帰宅後にネックレスを外してよく見るとたしかにプラチナの輝きはなくシルバーを数年放置したかのような汚れた色でした。

3ヶ月前に購入したプラチナがいつの間にかくすんで汚くなっていたわけです。この偽プラチナの購入前まで使っていたプラチナは何年使っていても常にピカピカだったので「メルカリでの購入時にまさか偽物がある」なんて疑いすらしていませんでした。PT850と言いながら偽物を販売していたわけですね。

疑わずに購入し、信じ切ったまま着けて、ずっと気づかなかったことが恥ずかしいです。

問屋で購入したプラチナは本物

百聞は一見にしかず。上側が偽物のPT850。下側が本物のPT850ですね。全然違います。

下側のプラチナは購入してから3年以上も使っていますが色がくすむこともなくメンテナンスなしでも綺麗なままです。しかし一方で上側のプラチナもどきは購入後3ヶ月で黒や茶色に変色。安物のスチールのような状態。見比べると全然色が違いますよね。数ヶ月で黒ずんだ偽物と、何年もピカピカな本物。

遠目で見ても偽物プラチナ(上側)は黄ばんでいますよね。ぜひ見比べてみてください。

偽物のPT850(上側)と本物のPT850(下側)。見た目の輝きもまったく違いますね。

メルカリに連絡するも返金は不可

サポートからの回答結果は「一部だけ補償するので諦めてください」とのことでした。

・受取評価する前に真贋判定しなければ対応できない(返品も返金にも応じれない)
・メッセージ欄が開いている14日間にやりとりが必要(取引中に判定する必要あり)

今も出品者はメルカリでの商品販売を続けており、プラチナやゴールドとしてネックレスなどさまざまなアイテムを販売しています。基本的に購入してしまった方は諦めるしかないようです。すごく悔しいです。

これは詐欺や犯罪にならないのか?

サポートからの一部補償があったとしても全額返ってくるわけではありません。

15000円のうち3000円の補償だとしたら「残り12000円は泣き寝入りしてね」ということになります。結果として「手元に残ったプラチナもどきのネックレスをせいぜい大切にしてください!」と。

しかし悪質な出品者が販売しづつける限り、メルカリは手数料として「10%受け取っている」わけなのでこういった販売を容認しているようにも受け取れますよね。そもそも低価格の貴金属で出品者とやりとりができる14日以内のメッセージ機能で鑑定書まで確認するような購入者ってそういないはずです。

メルカリで真贋判定がいる品は買わない

今後メルカリで購入する製品はよく考えないといけません。特に「貴金属やブランド品」は基本的にNG。残念ながら“偽物を売りやすい環境が整っている”ということは間違いありませんよね。もし買うなら受け取り評価を行う前かメッセージ欄でやりとりができる14日以内に申告するしか方法がないらしいです。

・受取評価を行う前
・受取評価後のメッセージ欄が空いている14日間

より確実なのは「受取評価を行う前」です。評価を行ってしまうとメッセージ欄は最後のやりとりをしてから14日間はオープンしたままになる仕組みなので場合によっては閉じる可能性だってありますよね。

どのみち値段の安い高いに関わらず「業者に頼むなり自分自身でどうにか真贋判定をすること」は必須になります。偽物であることを証明できれば全額返金されるはずですが、猶予は取引中の受取評価を行うまでということは覚えておきましょう。事前のメッセージで出品者に裏を取っておくことも必要です。